江戸からかみ(読み)えどからかみ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸からかみ」の解説

江戸からかみ[紙工芸・和紙]
えどからかみ

関東地方、東京都の地域ブランド。
東京都・千葉県柏市・埼玉県加須市・埼玉県鳩ヶ谷市・埼玉県比企郡小川町で生産された襖・壁・天井障子屏風用の加飾された和紙。和紙に様々な装飾をほどこしてつくられる。木版摺りを基調としながらも型紙による捺染や刷毛引きなど、多くの技法を用いるのが特徴。現在も建築の内装材料の襖紙壁紙として使われている。平安時代の京の都に始まり、江戸町人文化に支えられ受け継がれてきた江戸からかみは、あたたかな温もりのある、美しい意匠に富んだ素材である。東京都伝統工芸品。1999(平成11)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年12月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5100407号。地域団体商標の権利者は、江戸からかみ協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「江戸からかみ」の解説

江戸からかみ

東京都文京区、千葉県松戸市、埼玉県比企郡小川町などで生産される和紙工芸品。襖や屏風、障子用に装飾を施した和紙。国指定伝統的工芸品。地域団体商標。

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