江戸押絵羽子板(読み)えどおしえはごいた

事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸押絵羽子板」の解説

江戸押絵羽子板[人形・玩具]
えどおしえはごいた

関東地方、東京都の地域ブランド。
東京に由来する製法により墨田区葛飾区で生産された押絵羽子板厚紙などの台紙に綿を布でくるんで厚みをもたせ、部品をつくり、それらをつなぎ合わせて立体的な絵をつくり、板に取り付けたもの。その図柄は主に歌舞伎錦絵・日本画を題材とし、伝統的な技術技法によりすべて手づくりで製作されている。顔も手描きである。歌舞伎の隆盛とともに発展し、正月縁起物、女子の成長を祝う品として親しまれている。東京都伝統工芸品。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5026441号。地域団体商標の権利者は、東京都雛人形工業協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「江戸押絵羽子板」の解説

江戸押絵羽子板

東京都墨田区、江東区などで生産される装飾用の羽子板。厚紙に綿を載せ、布でくるんで立体感を持たせる押絵の技法を用いて、歌舞伎役者芸者の姿を表現する。東京都により「東京の伝統工芸品」に指定されている。

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