江洲村(読み)いーしむら

日本歴史地名大系 「江洲村」の解説

江洲村
いーしむら

[現在地名]具志川江洲えす前原まえはら

宮里なーざとう村の南西にあり、東は高江洲たけーし村、南・西は美里んざとう間切西原にしばる村・古謝くじやー(現沖縄市)。「おもろさうし」巻一六の三四に「一 ゑすのもりぐすく(江洲の杜グスク〔拝所〕)/やつまたかよりたち(八つ股〔高倉〕がより立ち)/かみ下み物する よりたち(北南の人が見物する寄り立ち〔高倉〕)/又 ゑす〔の〕つちくすく(江洲の土グスク)/又 あてきかたはるに(アデキ潟原に)」とある。ここの「つちくすく」については「琉球国由来記」に「土城嶽」があり、実際土塁を巡らした御嶽(城)であるらしい。また「あてきかたはる」は高江洲たかえすの南のアトキ潟をさすとされる。古謡では「諸間切のろくもいのおもり」に江洲ノロが謡うウムイが一〇首記されている。そのうちの一首には土城嶽が「土城宮々/金森の宮」と謡われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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