江田神社(読み)えだじんじや

日本歴史地名大系 「江田神社」の解説

江田神社
えだじんじや

[現在地名]宮崎市阿波岐原町

阿波岐原あわきがはら町の北端付近、大淀川河口北部の第二砂丘の基部にあり、一ッ葉ひとつば海岸に面する。祭神は伊邪那岐尊・伊邪那美尊。旧県社。産母やぼ大明神・産母様とも称される。「続日本後紀」承和四年(八三七)八月一日条に「宮埼郡江田神」と記され、このとき児湯こゆ郡の都濃神・妻神、諸県もろかた郡の霧島岑神とともに官社に列せられた。天安二年(八五八)には清和天皇即位契機とするとみられる日向国内五神に対する神階昇叙が行われており、このとき江田神は従五位上から従四位下に昇叙されている(「三代実録」同年一〇月二二日条)。「延喜式」神名帳に宮崎郡一座小としてみえる江田神社は当社に比定される。社名と郷名の一致から、「和名抄」にみえる宮崎郡江田郷に所在したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android