20世紀日本人名事典 「江藤源九郎」の解説
江藤 源九郎
エトウ ゲンクロウ
明治〜昭和期の陸軍少将,政治家 衆院議員;時局協議会世話人。
- 生年
- 明治12(1879)年2月25日
- 没年
- 昭和32(1957)年5月3日
- 出生地
- 奈良県
- 学歴〔年〕
- 陸士(第11期)〔明治32年〕卒
- 経歴
- 江藤新平の甥。日露戦争に中尉で従軍、明治43年参謀本部副官、大正2年関東都督府副官、8年八代連隊区司令官、11年新発田連隊区司令官、14年歩兵第38連隊長、昭和2年少将となり同年予備役。7年奈良県から衆議院議員に当選、20年まで議員を務めた。その間、7年2月の第67議会で美濃部達吉の「逐条憲法精義」発禁処分を政府に要求、美濃部を不敬罪で告発、天皇機関説撲滅同盟を結成、原理日本社の蓑田胸喜らと呼応して、自由主義者を激しく攻撃した。また右翼団体淡交会を結成、12年には日本革新党総務委員長となり右翼を指導するとともに、ファッショ的国民組織の構築をめざした時局協議会の世話人を務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報