池上鎌三(読み)イケガミ ケンゾウ

20世紀日本人名事典 「池上鎌三」の解説

池上 鎌三
イケガミ ケンゾウ

昭和期の哲学者 東京大学文学部教授



生年
明治33(1900)年11月12日

没年
昭和31(1956)年1月29日

出生地
長野県松本

学歴〔年〕
東京帝国大学哲学科〔大正14年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和16年〕

経歴
東京外国語学校、成蹊高校、昭和医学専門学校各講師を経て昭和10年東大文学部講師、11年同哲学科助教授、16年文学博士、21年教授となる。新カント派文化哲学、認識論、現象学の移植研究を行い、知識哲学へ進む。論理学、認識論が専門で、世界の根源的有意義性というテーマに取り組む。またフッサール哲学の紹介者の一人。著書に「論理学」「文化哲学基礎論」「知識哲学原理」「哲学概論」などがあり、翻訳にフッサール「純枠現象学及現象学的哲学考察」(上下)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「池上鎌三」の意味・わかりやすい解説

池上鎌三
いけがみけんぞう

[生]1900.11.22. 長野
[没]1956.1.29. 東京
哲学者。ディルタイ,フッサール,ハイデガーなど生の哲学,現象学,実存哲学を基礎に文化哲学の樹立に努めた。主著『文化哲学基礎論』 (1939) ,『知識哲学原論』 (46) など。また,フッサールの『純粋現象学と現象学的哲学のための諸考察』 Ideen zu einer reinen Phänomenologie und phänomenologische Philosophieの翻訳により,現象学を日本に本格的に紹介。東京大学教授在官中に急逝

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池上鎌三」の解説

池上鎌三 いけがみ-けんぞう

1900-1956 昭和時代の哲学者。
明治33年11月12日生まれ。昭和20年母校東京帝大の教授。新カント派の哲学を研究し,生の哲学,現象学の紹介につとめた。昭和31年1月29日死去。55歳。長野県出身。著作に「論理学」「文化哲学基礎論」,翻訳にフッサール「純粋現象学及現象学的哲学考察」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「池上鎌三」の解説

池上 鎌三 (いけがみ けんぞう)

生年月日:1900年11月12日
昭和時代の哲学者。東京大学教授
1956年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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