出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
(岡田幸三)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
京都頂法寺の僧坊,池坊に住む僧侶専好の通称。この池坊に専好の名を名のるものは3人をかぞえ,いずれも花道宗匠として活躍した。初世専好(?-1621)は,たびたび宮中に祗候して〈立花〉を立てているが,みずから花師と称し池坊専応以来の伝統を継ぎながら,作風はおおらかで,華麗な表現をみせ,入木道(書道)の理論をふまえた新しい技法論《専好華伝書》を著している。2世専好(?-1659)は,先師専好の花道を継ぎ,理論面よりも実作上で名人と称賛された。とくに天皇や門跡,公家が参加して京都御所の紫宸殿や仙洞御所で催された花興行(花会)では指導的役割をはたし,後水尾上皇の内意によって僧位(法橋(ほつきよう))を与えられた。作風は師の遺風を守りながら,繊細美麗な花形をつくり出し,それが後代における花形の手本となっている。3世専好(?-1734)は,頂法寺の法灯を守りながら,池坊家の花道の芸風と精神を墨守して,それを次代へ伝えている。
→池坊
執筆者:岡田 幸三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
立花(たてはな)師。安土桃山~江戸中期に3世を数える。初世(1536~1621)は立花の構成理論に儒教を導入し,立花に画期的な変化をもたらした。1599年(慶長4)京都大雲院で催した百瓶華会(ひゃくへいかかい)は絶賛をえた。2世(1570~1658)は後水尾(ごみずのお)天皇に召されて立花を指導し,宮中立花会の判者にもなり,法橋(ほっきょう)に叙された。立花の大成者で,立花の構成理論に仏教をもとりこんだ。作品図は池坊・曼殊院・陽明文庫などに残されており,重文。3世(1680~1734)は伝書の整備と伝授の式法を改訂。また抛入(なげいれ)花にも対応した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…桃山時代になると,ほかの流派はほとんどみられず,立花を家業とする池坊の位置は定着した。東福寺の月渓聖澄が池坊専好の花展のために書いた《百瓶華序(ひやくへいかのじよ)》(1600)には,池坊を〈累代,華を瓶裡に立てるを以て家業と為す〉とあり,また〈其の元祖,専慶という。専慶より今の池坊法印に至る,累十三葉〉と述べて〈累(かさね)ること十三葉〉と専慶から専好(初世)までの系譜をかぞえ,専好の技量を大いに賞賛している。…
※「池坊専好」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新