汲出(読み)くみだす

精選版 日本国語大辞典 「汲出」の意味・読み・例文・類語

くみ‐だ・す【汲出】

〘他サ五(四)〙
液状のものを、汲んで外に出す。かいだす。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「よび出しの湯をさっさと汲出(クミダ)されると」
② 人の隠された能力などを引き出す。
※春興倫敦子(1935)〈福原麟太郎英語を読む楽み「チャーリー・チャップリンの中からさへも、社会に対する作者批評を汲み出すことを試みてゐない」
③ 汲み始める。

くみ‐だし【汲出】

〘名〙
① 汲み出すこと。また、そのもの。
茶会で、客がそろうまでの間に、茶碗に湯を汲んで出すこと。また、その茶碗。汲出茶碗
片手桶。〔物類称呼(1775)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android