決断主義(読み)けつだんしゅぎ(英語表記)Dezisionismus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「決断主義」の意味・わかりやすい解説

決断主義
けつだんしゅぎ
Dezisionismus

法学的思考の一つの類型を特徴づけるものとして,C.シュミットによって用いられた概念。彼は法学的思考を規範主義,決断主義,具体的秩序思考の3種に分け,法の本質や妥当根拠に関して権力的意思の決断を重視する考え方を決断主義と呼んだ。典型的な例としては,中世ノミナリズムに基づく法=神意説や近代の T.ホッブスに代表される法=主権者意思説など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android