普及版 字通 「汽(漢字)」の読み・字形・画数・意味
汽
常用漢字 7画
(異体字)
6画
[字訓] ゆげ・ほとんど
[説文解字]
[字形] 形声
声符は气(き)。气はまた乞に作り、古くは气・乞は同字で雲気をいう。水が気化する状態で、また〔詩、大雅、民労〕「民も亦た勞せり。汽(ほとん)ど小康すべし」のように副詞に用いる。〔説文〕十一上に「水涸るるなり」また「或いは曰く、泣(なみだ)下るなり」という。
[訓義]
1. ゆげ。
2. せまる、つきる、かれる。
3. ほとんど、ちかい。
4. 涙が流れる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕汽 ツク・ツキヌ・ホトホト・アヤフシ
[語系]
汽()xit、(幾)kiiは声近く、ともに「ほとんど」の意に用いる。xit、訖・(既)kitも、「ほとんど」「つきる」の意に用いる。
[熟語]
汽化▶・汽角▶・汽車▶・汽舟▶・汽尽▶
[下接語]
水汽・滌汽
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報