沖つ風(読み)オキツカゼ

デジタル大辞泉 「沖つ風」の意味・読み・例文・類語

おき‐つ‐かぜ【沖つ風】

沖を吹く風。また、沖から吹いてくる風。
「若の浦に白波立ちて―寒きゆふへは大和し思ほゆ」〈・一二一九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「沖つ風」の意味・読み・例文・類語

おきつ【沖つ】 風(かぜ)

沖を吹く風。また、沖のほうから吹いてくる風。⇔辺(へ)つ風
書紀(720)神代下(水戸本訓)「如此(かく)せむ則ち、吾、瀛風(オキツカゼ)辺風(へつかぜ)を起(た)てて、奔(はや)き波を以て溺(おぼほ)し惚(なやま)さむ」
万葉(8C後)一五・三六一六「於伎都加是(オキツカゼ)いたく吹きせば我妹子が歎きの霧に飽かましものを」

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