精選版 日本国語大辞典 「沖・澳」の意味・読み・例文・類語
おき【沖・澳】
〘名〙 (「おく(奥)」と同根という) 同じ平面で、遠く離れたほうをいう。
※古事記(712)下・歌謡「淤岐(オキ)へには 小舟連らく」
※歌謡・田植草紙(16C中‐後)晩歌壱はん「かいたのおきにこそしかやふし候(そろ)よ」
※雑俳・千枚分銅(1704)「人間にむごい沖程時花(はや)りけり」
⑤ 先の方。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第三一「志の末の松山おもしろい 寝覚につめて沖は蛤蜊」
⑥ おく。
⑦ 「おきなかし(沖仲仕)」の略。
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