沖島(滋賀県)(読み)おきしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「沖島(滋賀県)」の意味・わかりやすい解説

沖島(滋賀県)
おきしま

滋賀県の琵琶湖(びわこ)中最大の島。近江八幡市(おうみはちまんし)に属す。市の北部長命寺(ちょうめいじ)町から約1.5キロメートルの沖合いにあり、面積1.5平方キロメートル。澳の島(おくのしま)ともいう。島全体が石英斑岩(はんがん)からなる沖島山(220メートル)で、風化侵食が進み、湖岸岩石が露出して険しい。産業の中心は漁業であるが、島外に通勤する人も増えている。島内から和同開珎(わどうかいちん)が出土し、式内社の奥津島(おきつしま)神社も鎮座して、その開発は古代にまでさかのぼりうる。長命寺港、堀切港と沖島港との間に定期船がある。湖沼の中にある島としては、日本で唯一の人が住む島で、人口483(2000)。

高橋誠一


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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