20世紀日本人名事典 「河本 大作」の解説
河本 大作
コウモト ダイサク
昭和期の陸軍大佐 関東軍参謀;満鉄理事;山西産業社長。
- 生年
- 明治15(1882)年1月24日
- 没年
- 昭和30(1955)年8月25日
- 出生地
- 兵庫県三日月
- 学歴〔年〕
- 陸士(第15期)〔明治36年〕卒,陸大〔大正3年〕卒
- 経歴
- 明治37年日露戦争に従軍、大正3年陸大卒。7年浦塩派遣軍参謀としてシベリア出兵に参加。11年ごろ結成された中堅将校グループ二葉会に参加。15年関東軍参謀、大佐として旅順に赴任。昭和3年6月張作霖の爆殺を謀り決行。この事件(張作霖爆殺事件)で田中義一内閣総辞職。責任者として5年7月予備役。大川周明と結び右翼団体神武会顧問となり、3月事件、10月事件に関係。7年満州国成立で満鉄理事、11年満州炭鉱理事長、18年山西省太原の山西産業社長を歴任。20年の敗戦後も閻錫山と結んで日僑倶楽部委員長となったが、24年5月中国共産党軍の太原占領とともに太原監獄に拘禁され、30年8月25日太原戦犯管理所で病死した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報