沸立・湧立・涌立(読み)わきたつ

精選版 日本国語大辞典 「沸立・湧立・涌立」の意味・読み・例文・類語

わき‐た・つ【沸立・湧立・涌立】

〘自タ五(四)〙
液体が底の方から激しく盛り上がってくる。湯が煮えたつ。また、そのように物事が生じる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
舞踏会(1920)〈芥川龍之介〉一「その人波は、三鞭酒(シャンパアニュ)のやうに湧(ワ)き立(タ)って来る、花々しい独逸(ドイツ)管弦楽旋律の風に煽られて」
② 雲などが、むくむくとひろがり起こる。
③ 激しい感情が突き上げてくる。胸が騒いで興奮状態になる。
武蔵野(1887)〈山田美妙〉中「昨夜見た怖い夢は…ああ思入ればいとど猶胸は…胸は湧立つわ」
大勢が熱狂して騒ぐ。わきかえる。
※江戸から東京へ(1924)〈矢田挿雲〉一一「帰り新参の蓋開け前から湧き(ワ)き立(タ)つような人気であった」
⑤ 発酵する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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