油不引(読み)あぶらひかず

精選版 日本国語大辞典 「油不引」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐ひかず【油不引】

〘名〙
① 上等の刻みタバコ。下等のタバコを刻む際に用いる油を使わないところからいう。油の臭気がない。
浮世草子御前義経記(1700)六「わづか残るうちにて、七文の油(アブラ)ひかず、十二文でのべ一折」
② (転じて) 上等なもの。
洒落本・無頼通説法(1779)「極上飛びきり、あぶら引ずの大通と申は、姿かたちを以ていわず」
※浮世草子・傾城新色三味線(1718)四「何国にても歌びくにを丸女(まるた)と云けり。〈略〉又、油ひかずとも云ひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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