治・納・収(読み)おさまり

精選版 日本国語大辞典 「治・納・収」の意味・読み・例文・類語

おさまり をさまり【治・納・収】

〘名〙 (動詞「おさまる(治)」の連用形の名詞化)
① 乱れや騒ぎなどがしずまること。→納まりが付く
※歌舞伎・三人吉三廓初買(1860)三幕「『ほんに私しゃどうなることかと案じてゐたによい所へ』『文里さんのござったので』『波風なしに此場の納(オサマ)り』」
物事が進んでいって最後に落ち着くところ。結末決着。また、うまく落ち着くように処置すること。→納まりが付く
愚管抄(1220)七「随分随分の後見と主人とひしとあひ思ひたる人の家のやうにをさまりよきことは侍らぬ也」
③ (金銭などが)受け取られること。納入されること。また、自分の所有になること。収入。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「けふら乾魚(ひもの)を売居(うって)るやうぢゃァ納(ヲサマ)りやア悪いナ」
④ 物のすわり具合。また、物と物とのつり合いの具合。→納まりが付く
※滑稽本・大千世界楽屋探(1817)口絵「からじるでこなからのみなほさうといふばだが、チョッ納りはわりいぜ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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