法の杖(読み)ノリノツエ

デジタル大辞泉 「法の杖」の意味・読み・例文・類語

のり‐の‐つえ〔‐つゑ〕【法の×杖】

頼りとすがる仏法を、杖にたとえた語。
花紫は先に立ち、若紫は―、つくづくものを案ずるに」〈浄・吉野忠信
寺参り墓参りなどのときに用いる杖。
「麦刈りぬ近道来ませ―」〈蕪村句集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「法の杖」の意味・読み・例文・類語

のり【法】 の 杖(つえ)

① 頼りとする仏法を杖にたとえていう語。
浄瑠璃・吉野忠信(1697頃)道行「花紫は先に立ち、若紫はのりのつえ、つくづく物を案ずるに」
② 墓参りなどのときに用いる杖をさしていう。
※俳諧・蕪村句集(1784)春「麦刈ぬ近道来ませ法の杖」

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