法王庁宮殿(読み)ほうおうちょうきゅうでん

世界の観光地名がわかる事典 「法王庁宮殿」の解説

ほうおうちょうきゅうでん【法王庁宮殿】

フランス南東部のプロバンス地方の古都アビニョン(Avignon)旧市街、レプブリック通りに続く時計台広場に面して建つ宮殿。アビニョン(Gare Avignon)駅から約3kmの場所にある。1303年にフランス王フィリップ4世と教皇ボニファティウス8世の対立が表面化し、1309年にクレメンス5世がアビニョンを居城に定めて以来、1377年までアビニョンがローマ教皇庁所在地となった。◇これは「アビニョン捕囚」と呼ばれている。この間、7人の法王住居となった法王庁がこの法王庁宮殿である。規模の大きなゴシック様式の宮殿で、10基の塔がある外壁を巡らしている。1万5000m2という広大な敷地にシンプルな装飾の北の旧宮殿と豪華な装飾の施された南の新宮殿があり、25もの中庭がある。完成までに30年の歳月がかけられたといわれる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android