波志借村(読み)はじかしむら

日本歴史地名大系 「波志借村」の解説

波志借村
はじかしむら

[現在地名]穴水町波志借

日詰ひづめ川下流域にあり、かじ村と入組み、南は中居なかい町。天文元年(一五三二)七月の諸橋六郷・南北棟数注文写(諸橋稲荷神社文書)によれば、南北なんぼくのうち「はしかし」で棟役を負担する役屋は六三間とある。戦国後期頃の給人は後藤氏の知行分であった(「能登内浦村々給人注文写」諸橋文書)。天正七年(一五七九)五月七日、当村の火宮ひのみや(火之宮神社)別当大津坊らが、長連竜に味方して上杉方の長景連軍と新崎にんざきで戦い、討死したと伝える(中居三右衛門伝書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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