波浮湊(読み)はぶみなと

日本歴史地名大系 「波浮湊」の解説

波浮湊
はぶみなと

[現在地名]大島町波浮港

大島の東南端にある湊。元来は直径約五〇〇メートルの爆裂火口(マール)で、湊の西側にある波布比はぶひめみこと神社の御手洗池であった。元禄一六年(一七〇三)の大地震・津波によって池の南口が崩れ、外海と通じるようになったことから、他の島々から出帆した江戸行の船が日和待ちに利用するようになった。安永三年(一七七四)の伊豆国附島々様子大概書には「元禄十六未年十一月廿二日夜、大地震ニ而津浪打上ゲ、此島之内差木地村之南磯波浮之池と申御手洗え波打込、磯と磯之間壱町程之所打切申候」「夫より所之船并外島々より薪其他積船、江戸え罷通候節、右池之内え入船懸りいたし日和待仕候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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