波銭・浪銭(読み)なみせん

精選版 日本国語大辞典 「波銭・浪銭」の意味・読み・例文・類語

なみ‐せん【波銭・浪銭】

〘名〙 江戸時代発行の銭貨裏面波紋のある寛永通宝四文銭真鍮・鉄)および文久永宝銭(銅)のこと。寛永の波銭は明和五年(一七六八)に二十一波紋のものが作られ、翌年から十一波紋に変えられた。二十一波のものは十一波のものよりやや少なく、世人から珍重された。鉄の四文銭は万延元年(一八六〇)から、文久銭は文久三年(一八六三)から発行され、同じ銅の四文通用のものであるがやや小型になっている。波真鍮。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android