洗い立てる(読み)アライタテル

デジタル大辞泉 「洗い立てる」の意味・読み・例文・類語

あらい‐た・てる〔あらひ‐〕【洗い立てる】

[動タ下一][文]あらひた・つ[タ下二]
繰り返し十分に洗う。「取り入れた野菜を―・てる」
内情真相、特に他人悪事不品行をあばき出す。ほじくり出す。「身辺を―・てた暴露記事」「旧悪を―・てる」
[類語]流すゆすすす晒す洗い上げる洗う洗い直す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「洗い立てる」の意味・読み・例文・類語

あらい‐た・てるあらひ‥【洗立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あらひた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 ( 「あらいだてる」とも。「たてる」は、ことさらに…する、の意を表わす )
  2. くりかえし念を入れて洗う。じゅうぶんに洗う。
    1. [初出の実例]「童べの、かしらばかりあらひたてつつ、なりはなえほころびがちにうちみだれて」(出典:前田本枕(10C終)二〇〇)
    2. [その他の文献]〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 他人の品行や悪事などの真相を探り出して、ことさらにあばき出す。内情をあばきたてる。
    1. [初出の実例]「二言目には那事(あのこと)を洗立(アラヒタ)てて」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

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