洗物(読み)あらいもの

精選版 日本国語大辞典 「洗物」の意味・読み・例文・類語

あらい‐ものあらひ‥【洗物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 衣類食器などの洗わなければならないもの。また、洗ったもの。
    1. [初出の実例]「あらひものなどのときみだし、地配り、つぎあてがひ〈略〉中々人の妻女も及びがたく」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一五)
  3. 洗うこと。特に洗濯。
    1. [初出の実例]「洗物(アラヒモノ)でもさせると小桶の水に映る影を、撓めつ直(すが)めつ眺めてばかり」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中)
  4. あらい(洗)
    1. [初出の実例]「生潮(なまうしほ)や洗(アレ)へものを好(このん)でくふのは意気がりさ」(出典:歌舞伎小袖曾我薊色縫十六夜清心)(1859)四立)
  5. 瀬戸物容器
    1. [初出の実例]「洗(アラ)ひ物(モノ)を持せて下え遣り〈あらひものとは、瀬戸物鉢の義也〉」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android