洞庫(読み)ドウコ

デジタル大辞泉 「洞庫」の意味・読み・例文・類語

どう‐こ【洞庫】

茶室点前畳てまえだたみから亭主が座ったまま道具類の出し入れができるようにした押し入れ式の棚。洞庫棚
[補説]道幸という人の考案ともいわれ、「道幸」または「道籠」「堂庫」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「洞庫」の意味・読み・例文・類語

どう‐こ【洞庫】

  1. 〘 名詞 〙どうこだな(洞庫棚)
    1. [初出の実例]「次の間の洞床(ドウコ)後室模様のきる物・大綿帽子・房付の念数(じゅず)など入置て符作り」(出典:浮世草子好色一代男(1682)四)

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世界大百科事典(旧版)内の洞庫の言及

【又隠】より

…そのとき造立した四畳半が又隠であると伝えられている。葛葺き(かつらぶき)屋根の外観はひなびたたたずまいを示し,内部は躙口(にじりぐち)の正面に床を構え,炉は四畳半切で洞庫(どうこ)(道具畳の勝手付に仕付けられる押入れ式の棚)を備える。窓は二つの下地窓と突上窓だけで,精神性の深い空間が形成されている。…

※「洞庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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