洞窟墓(読み)どうくつぼ

世界大百科事典(旧版)内の洞窟墓の言及

【墓】より

葬制墓碑・墓標【田中 久夫】
[中国]
 中国の墓の構造は,と槨と,それらを納める墓室から成っている。先秦時代までは,地下に墓壙を掘り,その中に木槨をこしらえて棺を入れるという竪穴墓が主流を占めていたが,やがて地下に掘った横穴を墓穴とする洞窟墓が生まれ,墓道がつくられるようになった(木槨墓)。この変化は,墓を単なる死体の保存場所と考えることから,住居と墓を並称して陽宅陰宅と呼ぶことに明らかなように,生前と同様の生活を営む場へと墓の意義を転じる死生観の変化を意味した。…

※「洞窟墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android