津ノ里村(読み)つのさとむら

日本歴史地名大系 「津ノ里村」の解説

津ノ里村
つのさとむら

[現在地名]湖北町津里つのさと東尾上ひがしおのえ石川いしかわ

尾上村の東、余呉よご川右岸に位置。枝郷に東尾上村・石川村がある。集落東部には法道寺ほうどうじ遺跡があり、同寺の名は応和元年(九六一)六月五日の妙香院庄園目録(華頂要略)にみえる。寺域と推定される一町半四方の地内からは、塔心礎が発見されており、昭和五七年(一九八二)・同五九年の調査では複弁蓮華文軒丸瓦・同垂先瓦などが出土した。永正一二年(一五一五)正月一一日の行勝寄進状(総持寺文書)に「津里」とみえ、慶長五年(一六〇〇)と推定される三月三〇日の雨森弥吉請取状(東尾上共有文書)には「津里尾上」の小物成として「あみ」米二石五斗、「ゑり」米六斗、「川やく」米三斗六升とある。なお永禄一一年(一五六八)八月吉日の竹生島納帳(東浅井郡志)には「石川」の作人の名が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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