津島祭(読み)ツシママツリ

デジタル大辞泉 「津島祭」の意味・読み・例文・類語

つしま‐まつり【津島祭】

津島神社祭礼。陰暦6月14、15日(現在は7月の第4土・日曜日)に行われる。神輿みこしをのせ、500個ほどの提灯ちょうちんをともした5隻のだんじり船が笛に合わせて対岸のお旅所にもうでるほか、種々の神事がある。津島川祭。天王祭 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「津島祭」の意味・読み・例文・類語

つしま‐まつり【津島祭】

  1. 〘 名詞 〙 愛知県津島市の津島神社の祭礼。神輿(みこし)を乗せた檀尻船(だんじりぶね)五艘に四百個ほどの提灯をつけ、津島笛を奏して対岸から御旅所にもうでる神事で、七月第四土曜日の夜に行なわれる。津島天王祭。津島川祭。《 季語・夏 》
    1. 津島祭〈広重画 名所図会 尾張〉
      津島祭〈広重画 名所図会 尾張〉
    2. [初出の実例]「つしままつりは、おもしろい事じゃとききおよふだが」(出典:虎明本狂言・千鳥(室町末‐近世初))

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改訂新版 世界大百科事典 「津島祭」の意味・わかりやすい解説

津島祭 (つしままつり)

愛知県の津島神社の夏の大祭。津島神社は牛頭天王(ごずてんのう)を祭神とし疫病よけの神として著名で,京都の八坂神社,兵庫の広峰神社とともに天王信仰の中心地として,各地の夏祭に大きな影響を与えた。津島祭は天王川祭,天王祭とも称され,もとは旧暦6月14,15日に行われた。現在は,7月第4土曜日の宵祭に多くの提灯を飾った巻藁船5艘が津島楽を奏しながら天王川(天王池)を渡御する。翌日の朝祭には能人形を飾った6艘の車楽船(だんじりぶね)が再び川を渡御する。また深夜には神葭(みよし)放流神事といって,ヨシに穢れをつけて流す厄祓いの秘事が行われる。
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