津波地震(読み)ツナミジシン(その他表記)tsunami earthquake

デジタル大辞泉 「津波地震」の意味・読み・例文・類語

つなみ‐じしん〔‐ヂシン〕【津波地震】

体感する揺れや地震計で観測される震度が小さいにもかかわらず、大きな津波を引き起こす地震。明治29年(1896)の明治三陸沖地震や平成22年(2010)のスマトラ沖地震がこの種の地震だったと考えられている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津波地震」の意味・わかりやすい解説

津波地震
つなみじしん
tsunami earthquake

地震の規模マグニチュード)の割に大きな津波を起こす特異な地震。1896年の明治三陸地震津波では,三陸海岸での震度は 1~3にすぎなかったものの,地震発生から約 30分後に 10~30mの津波が起こり,2万1000人以上の死者を出した。また 1975年の北海道東方沖の地震では,北海道東部の震度はわずか 1にすぎなかったが,津波は根室市花咲で 1.8m,色丹島で 5.5mに達した。海外では,1946年にアメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島に最大 17mの津波を起こし 170人以上が死亡したアリューシャン列島の地震が有名。原因としては,ゆっくりとした断層運動(→低周波地震),海底火山活動,大規模な海底地すべり,海底軟弱地層での大きな垂直変位などが考えられる。

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海の事典 「津波地震」の解説

津波地震

津波の規模は、震源の深さが80kmより浅い時は、その深さによらず、地震のマグニチュードとの間に良い相関を示す。しかし、例外的にマグニチュードが比 較的小さい地震が大きな津波を起こす地震があり、津波地震と呼ばれる。明治三陸津波がその典型的な例である。津波地震では、断層の立ち上がり時間が長く、 津波は有効に起こすが、相対的に地震波動として放出されるエネルギーが小さいことによる。ぬるぬる地震とも呼ばれる。 (永田

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