津波警報・注意報(読み)つなみけいほう・ちゅういほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津波警報・注意報」の意味・わかりやすい解説

津波警報・注意報
つなみけいほう・ちゅういほう

津波による災害の発生が予測される場合に気象庁が発表する警報と注意報。2011年の東北地方太平洋沖地震による甚大な津波被害をふまえ,津波の予想の過小評価を避けるために,既存津波予報(1952開始)を改定し,2013年3月7日から運用が始まった。地震発生後,津波地震早期検知網を利用し,約 3分以内(一部では 2分以内)を目標に,全国 66の津波予報区ごとに発表される。予想される津波の高さは通常 1m,3m,5m,10m,10m超の 5段階で発表されるが,マグニチュード8超の巨大地震の場合は,規模が正確に把握できるまでは「巨大」「高い」ということばが用いられる。3m超の場合は大津波警報(→特別警報),1m超 3m以下の場合は津波警報,1m以下の場合は津波注意報が発せられ,津波の到達予想時刻,予想される津波の高さ,満潮時刻などの津波情報が報じられる。津波による災害が起こるおそれのない場合は,津波予報が発表される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android