流求(読み)りゅうきゅう

百科事典マイペディア 「流求」の意味・わかりやすい解説

流求【りゅうきゅう】

中国の《隋書》に現れる外国名。琉球沖縄)をさすとも,台湾をさすともいわれる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の流求の言及

【台湾[省]】より

…だが3世紀半ばの《臨海水土志》に〈夷州〉と見えるのを台湾史最古の現存記録とみるのが通説である。のちの史料には〈流求〉〈留仇〉〈流虬〉等の呼称であらわれ,大陸・台湾間の往来は三国時代以降,断続的にあったとされる。地方行政機構の巡検司が台湾に設置されたのは元代になってからである。…

【琉球】より

…〈琉球〉は中国人による命名で,〈小琉球(台湾)〉と区別するために〈大琉球〉と呼ばれたこともある。
[流求と南島]
 中国の史書《隋書》(636)東夷伝の中に〈流求〉と称する国の記事が出てくる。それによると,流求には王とその臣下がおり,きわめて戦闘的な人民で,隋の煬帝(ようだい)は3度にわたって兵を流求に送り服属を促したが,失敗に終わったという。…

※「流求」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android