流霞(読み)りゅうか

精選版 日本国語大辞典 「流霞」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐か リウ‥【流霞】

〘名〙
① たなびき動く靄(もや)
懐風藻(751)春日〈安倍首名〉「湛露仁智、流霞軽松筠」 〔江総‐山水納袍賦〕
仙人が飲むという酒。
※新撰朗詠(12C前)上「賜ふこと帝恩に在れば湛露を含めり 出づること天意従りせしかば流霞に混ず〈紀長谷雄〉」 〔論衡道虚
③ 「むしろ(筵)」の異名
※百詠和歌(1204)八「むしろに半月流霞の名あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「流霞」の読み・字形・画数・意味

【流霞】りゆう(りう)か

たなびくもや。また、仙酒の名。〔論衡、道虚〕仙人輒(すなは)ち我に飮ましむるに一杯を以てす。一杯を飮むに、數ゑず。

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