浄生寺(読み)じようしようじ

日本歴史地名大系 「浄生寺」の解説

浄生寺
じようしようじ

[現在地名]八戸市新井田 坂

新井田にいだの東南に位置する。涼雲山と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。寛保三年(一七四三)の「奥州南部糠部順礼次第全」に「八番札処 新井田浄生寺観音」とあり、当寺の十一面観世音菩薩は糠部ぬかのぶ三十三観音の第八番札所とされていた。新井田村の豪商松橋孫助家の出身といわれる浄生院の菩提を弔うために松橋家が同村内の阿弥陀堂に法号を安置して浄生庵と称したのが始まりで、享保一九年(一七三四)寺山号が許可されたという(八戸藩史料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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