浅せ行く(読み)あせゆく

精選版 日本国語大辞典 「浅せ行く」の意味・読み・例文・類語

あせ‐ゆ・く【浅行・褪行】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙
  2. 水などが減じて次第に浅くなる。浅せる。
    1. [初出の実例]「さびしく庭の池ぞあせ行 むもれ水草のたえまに月すみて」(出典:竹林抄(1476頃)三)
  3. 物が変わって悪くなっていく。衰えていく。
    1. [初出の実例]「年暮れて岩井の水もこほりとぢ見し人影のあせも行くかな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
  4. 色が薄くなってゆく。物が色合いを失っていく。
    1. [初出の実例]「はつ塩のあさみつなこりはるかにて〈宗碩〉 木末あせ行ころのくれなゐ〈肖柏〉」(出典:永正十年二月十六日牡丹花宗碩両吟何人百韻(1513))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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