浪ノ平町(読み)なみのひらまち

日本歴史地名大系 「浪ノ平町」の解説

浪ノ平町
なみのひらまち

[現在地名]長崎市浪の平町・南山手町みなみやまてまち東琴平ひがしことひら一―二丁目

小曾根こぞね町の南西にある。ナミノヒラとよばれた(明治二四年「長崎港精図」長崎図書館蔵)。もと戸町とまち大浦おおうらほりうちの地先海面で、安政六年(一八五九)より文久二年(一八六二)にわたって埋立てられたさがまつ堀ノ内・浪ノ平の一部にあたる。文久元年当時の浪ノ平山手居留地の借地人はイギリス人一二人、アメリカ人三人であった(居留地地代元極一件)。同三年うめさき海岸の地先三千八〇〇坪余の新規の埋立について「浪ノ平」などの者が普請入札に参加している(長崎代官記録集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android