浮島里(読み)うきしまのさと

日本歴史地名大系 「浮島里」の解説

浮島里
うきしまのさと

古代郷里制下の柏原かしわはら郷の里。天平七年(七三五)一〇月の平城京跡出土木簡(「平城宮木簡概報」三一―二五頁)に「駿河郡柏原郷浮嶋里」とみえる。浮島はかつて広大な湖であった浮島沼と駿河湾の間に湾の奥から西へ細長く発達した東田子ひがしたごうら砂丘に由来する地名と考えられる。浮島沼の北岸から砂丘をみた時、あるいは逆に伊豆半島もしくは海上からみた時に浮島のようにみえたのだろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android