浮足(読み)ウキアシ

デジタル大辞泉 「浮足」の意味・読み・例文・類語

うき‐あし【浮(き)足】

つま先だけが地面につき、かかとが上がっている状態相撲などでもいう。
「砂でざらざらする青畳の上を―で歩きながら」〈秋声足迹
落ち着かないさま。逃げ足・逃げ腰となること。
一家が総て―になってそわそわして居た」〈花袋・生〉
取引で、相場が変動して定まらず、下落傾向になること。また、相場の状況が乱れていること。

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精選版 日本国語大辞典 「浮足」の意味・読み・例文・類語

うき‐あし【浮足】

〘名〙
① 泳ぎ方の一種。足を水面に浮かせて泳ぐこと。
浄瑠璃双生隅田川(1720)二「ぬき手うき足たゆみなく、およぎのぼれば」
② 足のつま先だけが地面につき、かかとの上がっている状態。また、足がしっかり地についていないようなうわついたさま。うきうきした足どり。落ち着かない足どり。→浮足になる
五輪書(1645頃)水の巻「足に飛足、浮足、ふみすゆる足とて、是三つ嫌ふ足也」
③ 取引相場で、値が変動して高低が定まらず、とかく下がろうとすること。また、相場の状況が乱れていること。うきごし。〔取引所用語字彙(1917)〕

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