浸食基準面(読み)しんしょくきじゅんめん

岩石学辞典 「浸食基準面」の解説

浸食基準面

風,氷,流水,海などの作用地表削剥することのできる最低の水準[Twenhofel : 1939].陸地が削剥によって低下することのできる最低の面.

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百科事典マイペディア 「浸食基準面」の意味・わかりやすい解説

浸食基準面【しんしょくきじゅんめん】

浸食作用の及ぶ下限面をいう。河食作用の場合は海面が浸食基準面で,川の中・上流に存在する湖沼面,硬岩層は,川のより上流に関する一時的な浸食基準面となる。

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世界大百科事典(旧版)内の浸食基準面の言及

【浸食作用】より

…もし内作用により新たに起伏を生ずることがなければ,究極的には地形は海面とほとんど同高の平たん面(準平原という)にまで浸食される。したがって一般に海面を〈浸食基準面base level of erosion〉といい,浸食はここで一応やむとされる。厳密には波による浸食(波食)は海面下20~60mまで及ぶので,地盤の静止が続けば土地は海面下の波食基準面surf base levelまで低下させられる。…

※「浸食基準面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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