涙弁慶(読み)あんだべんけい

精選版 日本国語大辞典 「涙弁慶」の意味・読み・例文・類語

あんだ‐べんけい【涙弁慶】

〘名〙 (「あんだ」は「なみだ」の変化したもの) 泣き意地を張ること。転じて、負けるものかと意地を立て通したり、負けずぎらいを押し通す意を表わす近世初期の流行語。奴言葉から出たものか。
随筆・正事記(1665)一「こしょく あんた弁慶、此ごろの言葉なり」

なんだ‐べんけい【涙弁慶】

〘名〙 (「なみだべんけい(涙弁慶)」の変化した語) =なきべんけい(泣弁慶)
狂歌・後撰夷曲集(1672)三「爰でなげとっこへそっこへやるまいぞなんた弁慶むさしのの虫」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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