淘げる(読み)ヨナゲル

デジタル大辞泉 「淘げる」の意味・読み・例文・類語

よな・げる【×淘げる】

[動ガ下一][文]よな・ぐ[ガ下二]
米を水に入れてゆすってとぐ。「ざるで米を―・げる」
水に入れてかきまぜ、細かいものなどをゆらしてより分ける。
「錫礦にてすずたうする([左注]―・げる)」〈中村訳・西国立志編
より分けて悪いものを捨てる。
一年に一度身代―・げて見」〈柳多留拾遺・初〉

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精選版 日本国語大辞典 「淘げる」の意味・読み・例文・類語

よな・げる【淘・汰】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]よな・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. 米を水に入れて淘(ゆ)りとぐ。米をとぐ。
  3. 細かいものなどを水に入れてかきまぜ、ゆすってよりわける。
    1. [初出の実例]「くんのまれぜひなくおかわよなげて見」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)礼五)
  4. よりわけて悪いものを捨てる。淘汰する。
    1. [初出の実例]「壱年に壱度身躰よなげて見」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)松四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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