デジタル大辞泉 「淫」の意味・読み・例文・類語 いん【淫】[漢字項目] [常用漢字] [音]イン(呉)(漢) [訓]みだら1 (「婬いん」と通用)みだらな性的関係にふける。「淫行・淫蕩いんとう・淫奔・淫乱・淫猥いんわい/姦淫かんいん・荒淫・邪淫・手淫・多淫」2 物事に深入りする。度が過ぎる。「淫雨/書淫」 いん【淫/×婬】 1 性欲。色欲。また、みだらであること。「―にふける」2 精液。「不浄の―付きて染みたり」〈今昔・一七・四五〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「淫」の意味・読み・例文・類語 いん【淫・婬】 〘 名詞 〙① 程度をすごしてものごとをすること。むさぼること。ほしいままにすること。[初出の実例]「婬 スグル イン」(出典:易林本節用集(1597))② ( 形動 ) 男女間の性的関係が乱れていること。みだらなさま。[初出の実例]「不レ愛二己妻一喜レ犯二他女一為レ婬」(出典:続日本紀‐天平宝字三年(759)六月丙辰)[その他の文献]〔春秋左伝‐成公二年〕③ 色欲。性欲。[初出の実例]「経師、一人の女を見て忽に愛欲の心を成し、婬盛りに発(おこ)して」(出典:今昔物語集(1120頃か)一四)④ 男女交接のときに性器から出る液。とくに、精液。淫水。[初出の実例]「天女の像の裳の腰に、不浄の婬付て染たり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例