深川神社(読み)ふかがわじんじや

日本歴史地名大系 「深川神社」の解説

深川神社
ふかがわじんじや

[現在地名]瀬戸市深川町

祭神は五男三女神に建御名方命を合祀する。旧郷社。現在、拝殿の右手前に小さな後期古墳一基があり、石槨が露出している。江戸末の当社神主二宮守道の著と思われる「湍門せと伝来記」には「岩穴二ケ所深川神社の両脇に有。長三間、横二間余」とある。この境内地は古代に古墳の営まれた地であった。社伝では宝亀二年(七七一)創建という。

当社蔵の旧神宮寺梵鐘に「尾張山田郡内瀬戸村 伊勢天照大神宮・白山妙理讙眼(権現)・八王子鐘也」(永享一〇年)とあり、「寛文覚書」も「八王子」とするが、「府志」以降は式内深川神社、俗に八王子社と記す。

深川神社
ふかがわじんじや

[現在地名]深川市六条

深川市街地に鎮座。旧県社。祭神は大国主神・神武天皇など。明治二八年(一八九五)なか町五丁目と同六丁目の間に小社殿を安置。メム百戸団体入植の浦典相が華族組合農場(雨竜農場)の代表者三条実美を祀ろうとしたことに始まる。三条家の氏神梨木なしのき神社(現京都市上京区)を奉戴しようとしたがならず、大国主神・神武天皇を祭神とした。同三二年社殿を仲町三丁目と同四丁目の間に移転、同三五年浦典相は神社を一已いちやん大国おおくに神社の柏木儀市に譲った(新深川市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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