清川(村)(読み)きよかわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「清川(村)」の意味・わかりやすい解説

清川(村)
きよかわ

神奈川県中西部、愛甲郡にある県内唯一の村。丹沢(たんざわ)山地の北東斜面を村域とし、中津川上流地域は丹沢大山国定公園(たんざわおおやまこくていこうえん)。その下流南東流する小鮎(こあゆ)川上流の県道伊勢原(いせはら)津久井線)に沿う北西―南東方向の牧野煤ヶ谷(すすがや)構造谷沿いが県立丹沢大山自然公園地域で、かつ村内の中心地域。煤ヶ谷、宮ヶ瀬の両中心集落もここに発達。県内の山村の典型で、シカイノシシの獣害防除を先行させねばならない地区である。農耕地は1%に満たないが、シイタケ、茶、クリの栽培や養豚が行われている。また村域の90%を占める林地はスギヒノキ適地とされる。中津川上流に国営宮ヶ瀬ダムが建設され、人造湖の宮ヶ瀬湖がつくられた。これにより、宮ヶ瀬集落の大部分が水没した。煤ヶ谷に別所温泉がある。面積71.24平方キロメートル、人口3038(2020)。

[浅香幸雄]


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