清川神社(読み)きよかわじんじや

日本歴史地名大系 「清川神社」の解説

清川神社
きよかわじんじや

[現在地名]高知市瀬戸

瀬戸せとの北東部、箕越みのこし山に鎮座する。祭神は谷時中。時中は名を素有、通称大学と称し、慶長三年(一五九八)安芸郡甲浦かんのうら(現東洋町)浄土真宗の僧宗慶の子として生れた。のち瀬戸村の真乗しんじよう寺に移り、長浜ながはま雪蹊せつけい寺の僧天質につき儒学を修めた。南学は南村梅軒に発したと伝えるが、土佐の南学は如淵・忍性・天質らの禅僧が朱子学として修めていたもので純粋なものではなかったといわれる。しかしこの時中の研鑽によって純粋な南学として立直されたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android