渓壑(読み)ケイガク

デジタル大辞泉 「渓壑」の意味・読み・例文・類語

けい‐がく【渓×壑/×谿×壑】

深い谷。渓谷
《深い谷川の水は尽きないところから》欲望が次から次と起こって満足を知らないことのたとえ。「―の欲」

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精選版 日本国語大辞典 「渓壑」の意味・読み・例文・類語

けい‐がく【渓壑・谿壑】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 深い谷。渓谷。
    1. [初出の実例]「及山川禁気、江河谿壑、二十四君、千二百官、兵馬九千万人、衆諸(もろもろ)前後左右に位置(はべ)りて」(出典延喜式(927)一六)
    2. [その他の文献]〔張衡‐南都賦〕
  3. ( 深い谷川の水は尽きることがないところから ) 欲が深くて飽くことを知らないことのたとえ。ひじょうに欲が深いこと。
    1. [初出の実例]「水鏡氷霜之行尽滅、渓壑、貪婪之情競熾」(出典:三教指帰(797頃)上)
    2. [その他の文献]〔国語‐晉語一四〕

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普及版 字通 「渓壑」の読み・字形・画数・意味

【渓壑】けいがく

大きな谷。〔国語、晋語八〕叔魚生る。其の母之れをて曰く、是れ虎目にして豕喙(しかい)、鳶にして牛腹、谿壑も盈たすべきも、是れ(あ)かしむべからざるなり。

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