渡文(読み)わたしぶみ

精選版 日本国語大辞典 「渡文」の意味・読み・例文・類語

わたし‐ぶみ【渡文】

〘名〙
事務引き継ぎの際、現存する管理物または事務の現状を目録風に記して、前任者より後任者へ渡す文書。渡目録。
高野山文書‐康永元年(1342)六月一日・谷上院調度文書渡目録「右文書、以往代代院主渡文無之」
売買証文譲り状。渡し状。
今昔(1120頃か)一六(たしか)に己れ渡す由の渡文をて金打て渡せば、請取ぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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