温泉(兵庫県の旧町名)(読み)おんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「温泉(兵庫県の旧町名)」の意味・わかりやすい解説

温泉(兵庫県の旧町名)
おんせん

兵庫県北西部、美方郡(みかたぐん)にあった旧町名(温泉町(ちょう))。現在は新温泉(しんおんせん)町の中央から南部を占める一地区。1927年(昭和2)湯村(ゆむら)温泉を母体に町制施行。1954年照来(てらぎ)、八田(はった)の2村と合併。2005年(平成17)温泉町は浜坂(はまさか)町と合併して新温泉町となる。旧町域南部の扇ノ山(おうぎのせん)などの山地とそれを刻む岸田川沿いの狭長な低地からなる。米作のほか但馬牛(たじまぎゅう)の主産地であり、ナシダイコンの栽培も盛ん。但馬杜氏(とうじ)として冬季酒造出稼ぎも多い。旧山陰道を踏襲する国道9号が整備され、熱泉98℃の湯村温泉は県立但馬牧場公園と同スキー場とともに観光の中心である。

大槻 守]

『『温泉町誌』(1967・温泉町)』『『温泉町史』全3巻(1984~1996・温泉町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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