デジタル大辞泉
「温覚」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おん‐かく ヲン‥【温覚】
〘名〙
皮膚温度よりも高い温度刺激を皮膚にある
温点が知覚すること。温度刺激が強くなると
痛覚となる。⇔
冷覚。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
温覚
おんかく
warm sensation
温度の上昇によって生じる感覚。全身の皮膚および口腔,咽頭,喉頭,肛門などの粘膜に存在する温覚受容器に熱が供給されると,その情報が感覚神経を介して脳に送られて,温覚を生じる。温覚には一定皮膚温に対するものと,皮膚温変化に対するものの2つがある。一定皮膚温の場合には,皮膚温が高いほど温覚は強く感じる。皮膚温が変化する場合には,何度の温度上昇で温覚が起きるかを調べるが,最初の皮膚温が低いほど,強い加温でなければ温覚が生じない。たとえば皮膚温 28℃の場合は1℃以上の加温でなければ温覚は起きないが,38℃であれば 0.2℃以下の加温によっても温覚が起る。そのほか温覚は,温度変化の速度や皮膚温変化の起る皮膚面積の大小によっても影響を受ける。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の温覚の言及
【温点】より
…皮膚や粘膜にある感覚点の一つで,温かさの感じ(温覚)のみを感ずる点状の小区域。温めた細い金属棒で刺激すれば,温覚を感ずる点として探すことができる。…
※「温覚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」