湖南[省](読み)こなん

百科事典マイペディア 「湖南[省]」の意味・わかりやすい解説

湖南[省]【こなん】

中国中部,洞庭湖の南の省。簡称は湘(しょう)。省都は長沙。東,南は高い,西は低い山地に囲まれた大盆地(この北部は両湖平原の南半)を形成する。河川は湘江,資水,【げん】江,【れい】水(れいすい)の4大河があり,すべて洞庭湖に流入し,さらに長江に注ぐ。稲が全省の食糧作物の90%を占め,ほかに小麦,トウモロコシ,綿花,カラムシ(全国一)などを豊富に産し,鉱産はアンチモン(全世界埋蔵量の50%),石炭,スズ,鉛,ヒ素鉱(全国一)など種類が多い。長沙,常徳衡陽などを中心に紡織・機械・製錬・化学工業などが発展しつつある。交通は洞庭湖,湘江の水運と京広(北京〜広州)・浙【かん】(せっかん)(杭州〜株洲)・湘桂(衡陽〜友誼関)の3鉄路および多くの自動車道路が通じる。少数民族のミヤオ族チワン族トン族は南西山地に,ヤオ族は南部山地に居住する。毛沢東の生地韶山は省のほぼ中央にある。21万1700km2。7132万人(2014)。
→関連項目武陵源

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