湯上（読み）ゆあがり

精選版 日本国語大辞典

ゆ‐あがり【湯上】

〘名〙

① 風呂から出ること。また、その時。浴後。

※言継卿記‐大永七年（1527）正月二三日「湯あかりに皆々小漬あり」

② 湯治を終えること。湯治して病気などが治ること。

※俳諧・鴉鷺俳諧（1646）「不養生にて長のわづらひ 湯あがりに覚えず風のしみとをり〈立圃〉」

③ 灌漑(かんがい)用の水を引くこと。〔随筆・孔雀楼筆記（1768）〕

④ 「ゆあがりゆかた（湯上浴衣）」の略。

※桑の実（1913）〈鈴木三重吉〉二六「お湯上りの袂から煙草を出しておつけになる」

⑤ 「ゆあがりタオル（湯上━）」の略。

出典　精選版 日本国語大辞典